ペグダウンが必ず出来る方法 これでペグが入らない、抜けるを回避
- ペグを打っても入らない
- 入ったけど、直ぐに抜けてしまう
- ペグが曲がってしまう
ペグが入らないのは悔しく、辛いですよね。早くテントを建てたいのに、ペグダウン出来ないので苛立ちや不安が募ります。キャンプでペグが入らない、抜けてしまう問題は、キャンプ初心者に絶対にあるトラブルです。
私は6年以上キャンプを経験してきて、ペグダウン出来なくて本当に困ったことがあります。場所はキャンパーの聖地:ふもとっぱらキャンプ場
ペグダウンするだけで、1時間以上かかりました。使っていたペグもグニャグニャになってしまいました。今はギアを揃え、知識を得ているのでペグダウンは苦ではありません。
ふもとっぱらキャンプ場に限らず地盤が硬い所や、大きな石が埋もれているキャンプ場もあります。ペグの種類や特性を記載しています。この記事を最後まで読んで頂く事で、どんな場所でもペグダウンが出来て、抜ける心配もありません。
・鍛造ペグを購入する
・本数はテントによるが、8本〜10本は必要
・長さは30㎝がおすすめ
・メーカーはスノーピークがおすすめ
結論だけ知りたい方は、上記ポイントに記載されているペグを購入する事で、ペグダウン出来ない事は防ぐことが出来ます。理由を知りたい方は最後までご覧ください。
ペグの種類

鍛造ペグ
高温で加熱された金属を叩いて成形される高強度のペグ
- 強度と耐久性が非常に高く、硬い地面や岩の多い場所でも打ち込みやすい
- 固定力が優れており、風の強い環境でもテントやタープをしっかりと固定出来る
- 一般的なペグよりも強度が高く、曲がりにくい
メリット:
・頑丈で壊れにくい
・固定力が高い
・どんなフィールドでも使用可能
デメリット:
・重量がある
・価格が高い
・定期的なメンテナンスが必要(サビ防止)
チタンペグ
軽量性と耐久性を兼ね備えたペグ
- 軽量:鍛造ペグの約3分の1の重さで、持ち運びが容易
- 高強度:鉄の約2倍、アルミの約3倍の強度を持ち、硬い地面でも曲がりにくい
- 耐食性:錆びにくく、塩分にも強いため、様々な環境で使用が出来る
- メンテンナンスが簡単:使用後は土を落とすだけで問題ない
メリット:
・軽量で持ち運びやすい
・高い耐久性と強度
・錆びにくい
デメリット:
・価格が高い:1本あたり1,000円台の製品が多い
・抜けやすい:真円で細い形状の製品が多いため、地面への食いつきが弱い場合がある
アルミペグ
最大の利点は軽さ。持ち運びが容易でツーリングキャンプや登山に向いている。
- 軽量:とても軽く、ツーリングキャンプや登山に適している
- 耐久性:アルミはサビにくく耐食性があるため、適切に使えな長期間使用ができる
- コスト効率:アルミペグは比較的安価で購入できるため、予備のペグも含めて必要な数を低予算で揃えられる
- 使いやすさ:軽量なため、地面から引き抜きやすく、キャンプ初心者でも扱いやすい
注意点
- 強度:アルミはやわらかい金属のため、強く打ち込んだり誤って踏んだりすると曲がる可能性があります。
- 固定力:軽量であるため、固定力は他の素材と比べて弱い傾向にあります。
ペグの長さ
20㎝
- 小型・中型テントに適している
- 軽量で持ち運びやすいが、固定力は弱め
小・中型テントに向いているスタンダードな長さ
通常時は20㎝で問題ないが、強風時や地盤が固い場合は安心できない
30㎝
- オールマイティーに使えるサイズで、ファミリーテントにも適しています
- 小さめのファミリーテントやタープ、強風時のソロテントにも対応可能
少し長めのペグなので、強風時やタープにも使用可能
全て30㎝で揃えると高くはなるが、安心感は増します
40㎝
- 大型タープや大型2ルームテントに適しています
- 5mを超える大型タープには40㎝以上のペグが推奨される
- どんなサイズのテント・タープでも対応が可能
- ただし、長いのでペグダウン・ペグ抜きが大変
- 全て揃えると高額になるが、安心感は抜群
ペグの向き
基本的な向き
- 傾斜をつける:ペグは地面に対して約45度の角度で打ち込むのが一般的です。この角度により、引っ張る力に対して最も効果的に抵抗できます
- テントから離れる方向:ペグの頭部やテントやタープから離れる方向に打ち込みます。これにより、テントの張力に対して最大の固定力を得られます
状況に応じた調整
- 柔らかい地面:より浅い角度(地面に対して30度程度)で打ち込むことで、抜けにくくなります
- 硬い地面:やや急な角度(60度程度)で打ち込むと、地面への食い込みが良くなります
- 強風時:ペグを2本交差させて打ち込むX字固定法を用いると、より強固な固定が可能
ペグのメンテナンス
洗う
- 使用後は水で軽く洗い、土や汚れを落とします
- スポンジや柔らかい布で優しく拭き取ります。強く擦ると塗装が剥がれる可能性がるので注意が必要です
- 完全に乾燥させます。特に風通しの良い場所で干すことが推奨されます
必ず乾燥させてください。水分が残っていると鍛造ペグは特に錆びやすく腐食してしまいます。
修復
- 曲がったペグは、ハンマーで叩いて真っ直ぐに戻すことができます
平らな地面や鉄板の上で叩いてください。 - 先端が潰れた場合は、金属用のヤスリを使って研ぎ直し 先端を鋭くしてください
サビ防止
- 完全に乾燥させた後、錆止めオイルやシリコンスプレーを塗布します
- スプレーを吹きかけた後、乾いた布で丁寧に磨きます
テクニック
蚊取り線香
おすすめペグハンマー
- スノーピークペグハンマー Pro.S

私が愛用しているペグハンマーです。
デメリット:金額が少し高い。金額を上回る安心感と打感はあります。
- スノーピークブランドなので、安心感がある
- ペグが入りやすいように設計されているので、少しの力でもペグダウンが可能
- ペグ抜きフックが搭載されているので、ペグ抜きが楽
- ストラップが付いているので、ペグダウン・ペグ抜きする際のすっぽ抜けリスクが軽減される
引用;スノーピーク
ペグハンマーの代用品
斧
ペグハンマーが無い、手持ちのペグハンマーではペグダウン出来ない場合で手斧がある場合には、刃先とは逆側でハンマー代わりにすることができます。
- 刃物なので、辺りを見回して安全なことを確認してから使用する
- ペグダウンはできるが、ペグ抜きは難しい。その場合は、余っているペグをペグ穴に差し込んで抜く方法を試してみてください
石
ペグハンマーを忘れた場合の応急対応で有効。辺りの石でペグを打ち込む。ちょうど良いサイズの石がないと難しい。あくまでも応急対応としてお考えください。
金槌
ペグハンマーを買うほど余裕や必要性を感じない方は、ホームセンターで販売している金槌も候補に入ってきます。ただし金槌は釘用となっているので、長いペグや硬い地盤へのペグダウンは大変です。
私もスノーピークのペグを購入するまで、1年ほど金槌をペグハンマーの代用として使用していました。
まとめ
- ペグは出来れば鍛造ペグを揃える
- 長さは30㎝が基本で、大型タープや大型テントの場合40㎝だと安心
- ペグはメンテナンスすることで半永久的に使用できるので、メンテナンスも怠らず
- ペグハンマーは同封されている物ではなく、別途購入を検討しよう
- ペグの代用品があることも念頭に入れよう
最後までご覧いただき、ありがとうございました。これからの初心者キャンパーさんが最初のハードルを超えられるような有益な情報を発信していきます。記事が良かったら是非シェアして頂けますと幸いです。次の記事でお会いしましょう。